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​専門分野
EMCElectromagnetic Compatibility技術
・イミュニティ
イミュニティ(Immunity)とは,電子機器にノイズが印加されたときに耐える能力で,この能力が高いほど各種ノイズ環境下でも誤動作しにくいと言えます。イミュニティの評価は,静電気ノイズやファーストトランジェントバーストなど基準となる外部ノイズを印加して行うのが一般的で,耐ノイズ対策(イミュニティ向上策)を行ううえでの指標となります。
耐ノイズ対策は,ノイズ発生源と伝搬経路,そして影響を受ける回路を技術的に考察・検証することが必要です。グラウンドが回路の基準点として確実に機能しているか,シールドは適切に行われているかという観点も重要になります。特に高速回路では問題が顕在化することが多く,ノイズの発生・伝搬メカニズムを分析してイミュニティ向上を図っていきます。
EMI
EMI(Electromagnetic Interference)は,電子機器から発生するノイズが空間や電線を経由して伝搬し,他の機器に影響を与えることです。発生ノイズ対策(EMI低減策)によって機器から発生するノイズを抑え,他の機器に対する干渉の除去とともに,EMI規格への適合を実現させます。
発生ノイズ対策は,耐ノイズ対策と同様,ノイズの発生・伝搬メカニズムを分析して行います。発生ノイズ対策は,電子機器の評価時点よりも設計時点で行うほうが,開発コストおよび開発期間低減のうえで効果的であり,デザインレビューを中心に改善を行っていきます。また,場合によっては,電波暗室での電磁波漏れの部位特定,すなわちローカライジングによる追及が有効です。
​高速回路技術
・シグナルインテグリティ
シグナルインテグリティ(Signal Integrity)とは,信号の伝送品質健全性のことで,歪やノイズを抑えてシーバ側に信号を確実に伝送することです。
高速になるほど伝送線路の特性インピーダンスやストレーキャパシタンス,ストレーインダクタンスの影響を受けやすく,インピーダンス不整合による反射が大きな問題となります。高速回路設計では,伝送路となる基板やケーブルを詳細に分析するとともに反射の発生を抑え,適宜SPICEシミュレーションを用いて信号波形の改善を行っていきます。
・パワーインテグリティ
パワーインテグリティ(Power Integrity)とは,電源品質の健全性のことで,基板やケーブルの電源ラインに重畳するノイズを低減し,低インピーダンス供給を行うことです。電源はグラウンドと一体で考える必要があり,グラウンドノイズ低減が不可欠です
高速回路になるほど電源ノイズの影響を受けるだけでなく,回路のスイッチングによる電流変化が大きいことにより発生ノイズが問題となります。
電源ノイズの低減は,バイパスコンデンサの容量および配置の適正化,共振防止が基本となります。
​アナログ回路技術
・高精度アナログ
 OPアンプ,AD変換)
アナログ信号は振幅に情報をもっています。この情報をできる限り精度よく伝送することが基本になります。
電源電流によるオフセットやノイズの発生を抑え,リニアリティの良好な回路設計および基板設計が要求されます。
・対ノイズ(絶縁,シールド)
アナログ信号の対ノイズ性を高めるためには,コモンモードノイズの除去能力(Common Mode Rejection Ratioの高いグラウンド絶縁が必要となります。高リニアリティと両立させる回路・基板設計が解決の鍵となります。
また,アナログ回路のインピーダンスに応じたシールドを行うことが対ノイズ性を高めるために有効です。静電シールド,電磁シールド,そして磁気シールドを適切に行うことが改善の基本となります。